意思決定とは
普段の生活の中で様々な意思決定をする機会があると思います。
・朝起きた時に二度寝をするしない
・朝はパンか米か
のような個人だけでする意思決定もあれば
・今度の新製品の施策についてA案とB案のどちらにするか
・2軒目どのお店に行くか
といった複数人の中での意思決定
中小企業においてこの意思決定というのが非常に重要だと思います。
どんなに優れた人材、どんなに優れた商材、どんなに優れた戦略があってもその実行を下す意思決定がされなければ意味がないし、タイミングを間違ってもこれまた意味がないと思うからです。
企業の中でこの意思決定をできるのは社長だけなので、成長を続けている企業はやはり社長の意思決定が非常に優れているのが一つの要因だと思いますね。
実は本日おなじみYahoo!ニュースで「瀕死の老舗旅館再生させた女将」という見出しがあり、老舗旅館の状況としては
・神奈川県にある創業100年の温泉旅館
・売り上げが年々落ちており、リーマンショック後には倒産寸前にまで追い込まれる
・客足を戻そうと宿泊料を15,000円→13,900円→9,800円という形で値下げ
・客室の値下げも効果がなく稼働率は約10%に(業界平均はやく37%)
・先代社長が急逝し、女将も体調不良のため先代の息子とその妻が社長と女将を急遽引き継ぐことになったが二人とも旅館で働いた経験がない
というものでした。
なんとなしに自分ならどうするか考えて「自分なら宿泊料金をあげてそれ以上の付加価値をつけるようにするな〜」という案が思い浮かびました。
その記事を読み進めると結論としては、私が考えていた宿泊料の値上げといくつかの施策にて見事V字回復を果たしておりました。
その時ふと思いました。
もし自分がこの社長夫妻と同じ立場で同じように意思決定ができただろうか?と
旅館が倒産寸前という危機的状況である日突然社長と女将というトップの立場になり、周囲からの信頼もろくに得られていない状態で揺らぐことなくその施策の意思決定ができただろうか?と
社長夫妻の施策の中には、先祖代々守り続けてきた建屋改装といった内部からの反発を大きく招くような意思決定もあったそうです。
そんな状況ででこの意思決定をした社長夫妻はやはりすごいですね!!
中小企業診断士ってこういった経営者の意思決定に大きく関わることが多いと思います。
この老舗旅館のような素晴らしい意思決定に関われるようまずは自分自身を高めて行きたいと思います。